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2013.02.08

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旅の1日、東京朝市ではじめませんか?

東京の週末は朝市がおもしろい。近年急増しているのは、ヨーロッパのマルシェを思わせるオシャレなタイプ。農家自らこだわりの野菜を売るなど、作り手と買い手をつなぐ場にもなっている。一方で、下町風情が薫る商店街の朝市も健在。旅の1日を人気朝市でスタートしてみては?(トップ画像:東京朝市 アースデイマーケット)

エシカルで心地いい人気朝市
「東京朝市 アースデイマーケット」

晴天に恵まれた冬の朝、やって来たのはフリーマーケットや屋外イベントの名所、代々木公園。この日開催される「東京朝市 アースデイマーケット」は、農産物を中心に50ほどの出店者が軒を連ねる都内屈指の人気朝市だ。

エコな竹のテントはこの朝市のトレードマーク。安全でおいしい採れたての農産物が評判。

「この朝市の特徴は徹底したオーガニックへのこだわりです」。そう自信を示すのは、アースデイマーケット事務局長の冨山普さん。「安心・安全への基準は、ほかの朝市より厳しいですよ」と話す出品者も。

そして、出店者の多くが作り手自身であることも魅力。農家の方の愛情たっぷりで、エピソードに富んだ説明を聞けば、安心感が増し、何より目の前の野菜が特別なものに感じられる。

無農薬(一部減農薬)の日本産果物&天然ハチミツで作ったジャム。自然な甘さと風味が魅力。

こちらのテントには、みそなどの大豆製品が並ぶ。大粒の納豆には大豆本来のうまみがぎっしり!

旅行中にさすがに野菜は...という方には、ジャムや日本酒、ワイン、お茶、大豆製品といった加工食品や、バッグやアクセサリーなどの雑貨がオススメ。こちらもオーガニックやフェアトレードの商品がほとんどで、その説明を添えて贈れば、印象深いおみやげになりそう。

会場では音楽ライブや、キャンドル作りなどの体験型イベントが賑わいを見せ、できたてのグルメを提供するキッチンカーも盛況。こうした一つひとつの楽しみを通じて、地球と自分のつながりを感じることができる。東京滞在中に思いっきり深呼吸したくなったら、エシカルで心地よい、こんな朝市をのぞいてみては?

フェアトレードの雑貨もいろいろ。こちらはアンデス地方の女性が作った子供用のニット帽。

蜜蝋のキャンドル作りを通じて、貴重な日本ミツバチについて学べるワークショップが開かれていた。

東京朝市アースデイマーケット

場所:代々木公園けやき並木など 開催:月一回以上

お問い合わせ

アースデイマーケット事務局長富山宛 電話:090-3525-8481
http://www.earthdaymarket.com/

セレブが認めた品質が魅力
「ヒルズマルシェ in アークヒルズ」

「ヒルズマルシェ in アークヒルズ」は、赤坂・六本木にまたがる複合施設アークヒルズで毎週土曜日に開催される朝市。会場のカラヤン広場に着くと、まずは洗練された雰囲気に驚く。

それもそのはず、この辺りは都内でも屈指のセレブなエリア。「だからこそ、まず私が直接お会いし、実際に試食などをしてから出店者を決めています」と、仕掛け人である森ビル・タウンマネジメント事業部の片山重人さん。

会場はヨーロッパのマルシェを思わせる雰囲気で、集まるお客さんからも気品を感じる。

そう、このマルシェの最大の魅力は商品のクオリティ。「しかも、近隣の方々が普段利用する百貨店や高級スーパーでは買えないモノが求められます」と片山さん。都会ではなかなか手に入らない採れたての農産物が中心なのはそのためだとか。

センスよくレイアウトされた色とりどりの野菜やフルーツに心が躍る。鮮度がよく、味も香りも段違い。

高知産のショウガや黒砂糖、レモンが入ったセット。自然で味の濃い自家製ジンジャーエールが作れる。

調理いらずのフルーツが多いのは、旅行者にとってうれしいポイント。訪れた日はみかんだけで何種類もあり、ワイルドな味の濃いモノから、味わったことのない甘みのモノまで、どれもが人に教えたくなるほどのおいしさ。

パンやジャム、和菓子といった加工食品、そして雑貨類も、ここではこだわりの逸品ばかり。特に本塗りの漆器はひときわ美しく、多くの人が見入っていた。

もう一つのお楽しみは、広場を囲むレストランやカフェがマルシェ用に出品するグルメ。ハイセンスなマルシェを見て回って、ベンチでブランチをいただけば、旅の1日を気分よく始められそう。

本塗りの漆器のお店には、珍しい金継ぎの食器も。侘びた味わいに魅了される。

アークヒルズのレストランやカフェがスープやサンドイッチ、スイーツを出品。

ヒルズマルシェinアークヒルズ

場所:アークヒルズカラヤン広場 東京都港区赤坂1-12-32 開催:毎週土曜日 10時~14時

お問い合わせ

ヒルズマルシェ事務局 電話:03-6406-6619
http://www.arkhills.com/marche

下町の風情が薫る、食い倒れ朝市
「青井兵和通り商店街 朝市」

「青井兵和通り商店街」は、秋葉原から「つくばエクスプレス」で10分ちょっとの青井駅を降りてすぐ。普段は静かな全長400メートルほどの通りが毎月第4日曜日の朝になると一変、朝市価格の激安商品&グルメを求める人でごった返す。

全長約400メートルの商店街が会場となる大規模な朝市。7時でこの人だかり。

多いときで約3千人が訪れるという朝市には、商店街のお店のほかに、関東近郊の農家などが出店。野菜や海産物も人気だが、蒲鉾店のおでん、精肉店のコロッケ、和菓子店のおこわ、寿司店の海苔巻きなど、安くてうまい名物グルメも盛りだくさん。商店街の端まで行けば、居酒屋店が提供するサワーと焼き鳥で朝から上機嫌な方々も。

精肉店「米久」では、名物のコロッケをはじめとした膨大な種類の総菜が飛ぶように売れる。

「丸石蒲鉾店」では、温かいおでんの販売も。だしの香りに思わず吸い寄せられる。

これまでご紹介した2つの朝市と比べてお客さんの年齢層は高めだが、活気はダントツ。カメラを向ければ「おいしそうに撮ってよ!」と声が掛かり、お客さんとお店のやり取りもユーモラス。下町ならではの威勢の良さに朝から元気をもらえる。

開催時刻は7時から9時となっているが、6時にはすでにオープンしているお店も。「ウチは家族総出で2時起きで準備するし、徹夜のお店もあるよ」と、朝市を引っ張る「米久」の店主、平田忠夫さん。お客さんも夜明け前から続々と集まり、上空に花火が鳴り響く7時に最高潮を迎え、8時過ぎにはだんだんと人はまばらに。

長っ尻を嫌う江戸っ子らしい、あっという間の祭典。日程が合えばぜひ足を運んで、人情味たっぷりの下町風情と食い倒れグルメをご堪能あれ!

この日は寒く、居酒屋「ナカムラヤ」では定番の焼きそばなどのほかに、甘酒や豚汁も販売していた。

前田園」のほうじ茶詰め放題も朝市名物。その場で煎った香ばしいほうじ茶がどんどん追加される。

青井兵和通り商店街 朝市

場所:青井兵和通り商店街 東京都足立区青井3−36−10(およびその周辺)
開催:毎月第4日曜日 7時~9時

お問合せ

青井兵和通り商店街振興組合 電話:03-3889-2669

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